軽めの重量を用いた運動で「筋肉を引き締める」という考えは正しくありません。

軽いウェイトで回数を多くすると筋肉が引き締まるという都市伝説により、多くの人が十分な筋トレ効果を得られていない「軽すぎるウェイト」を使っています。

筋肉を際立たせるには、二つの基本的な方法があります。

「筋肉を大きくする」もしくは、「筋肉を覆っている脂肪を減らす」です。

脂肪を減らすには、全身の脂肪を減らさなくてはなりません。
例えば、腕の脂肪だけを部分的に減らすことはできないのです。

そして筋力アップのためには、様々なトレーニングメニューがあると思いますが、セットのあとに「それ以上その種目を続けられなくなる重量・回数で筋トレを行う」という、シンプルなルールを定めると効果的です。

軽重量で多数回のトレーニングは、筋持久力の向上には役立ちます。　

ただしこの場合でも、効果を得るためには各運動のセット終了時に限界に近い力が必要になるように、重量・回数を設定する必要があります。

これは持久系トレーニングにも言えることです。

持久力を上げるために、負荷は軽めの長時間トレーニングに出かけたとしても、最後の10分は限界に近いメニューを取り入れることで、大きな効果を得ることができます。

参考文献 : 草思社「良いトレーニング、無駄なトレーニング」アレックス・ハッチンソン著, 児島修訳