良くも悪くも、運動は免疫に影響する。

やり過ぎには気を付ける。

世界的なコロナウィルスの影響で免疫への関心が一段と高まっています。

運動することで免疫力が上がることが明らかになっているため、色々と対策したうえで運動を継続していくことが重要です。

運動による免疫力の向上は、薬の摂取では実現することができない素晴らしい成果があります。



ただし、過度な運動は逆効果となります。

 

イリノイ大学が行った実験において、マウスをインフルエンザに感染させた状態で、次の3つのグループに分けてその後の症状を調べた結果です。

 

「適度な運動(1日20~30分)」 生存率 82%

「運動をさせない」 生存率 43%

「過度な運動(1日2時間半)」生存率 30%



「適度な運動グループ」の生存率が82%と非常に高い半面、「過度な運動」は「運動を全くしない」よりも悪い結果となりました。

 

「やり過ぎるくらいなら、やらないほうがいい」という、ある意味残酷な実験結果です。

 

自分に耳を傾ける

やり過ぎによって体調不良に陥る。

僕もたくさんそのような選手を見てきました。

 

風邪をひきやすくなったり、肌が荒れてきたり、極度なスランプに陥ったりします。

それはただ長時間運動しているだけでは起こりにくく、強度が関係しているように思います。

 

やり過ぎは気を付けたほうがいいでしょうし、身体に兆候が現れたら、きちんとシグナルとしてとらえて向き合うべきと考えます。



「適度な運動がとにかく最強」

適度な運動が感染症対策に非常に有効であることは、ここで紹介したイリノイ大学の実験でも明らかですが、2009年にアイオワ州立大学でも実証しています。

 

こちらの実験では、習慣として運動をしているのはもちろん有効なのですが、3か月に1回 45分程度の運動をするだけでも、大きな免疫力の向上がみられることが分かりました。

 

その効果は数日で薄れてしまうのですが、それでも3か月に1回でいいというのは驚きです。

 

したがって、もし人が密集する場所に行く予定がある場合は、前日に45分程度の軽い運動をしていくと免疫力を上げて感染率をかなり低減することができるのです。

 

急に運動をすることは筋肉痛などの弊害を起こす危険はありますが、感染症対策の一つとして覚えておいてもいいと思います。

 

 

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