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肥満と運動不足の境界線はどこ?

太っていることは、必ずしも不健康なことではありません。

逆に痩せていることと健康であることも、必ずしもイコールではないと明らかになってきています。

また、運動の成果は体重ではなく、有酸素能力のフィットネスで測るべきという視点も重要です。

 

結構な運動をこなして「10kgの体重が減った!」となれば数値としてはとても分かりやすいのですが、それは本当に健康になったと置き換えていいのか? ということです。



「脂肪は身体に悪い」とか「肥満の人が爆発的に増えている」という話は、毎日のように聞こえてきます。

しかし、アメリカとカナダの合同チームが実施した11,326名の成人を対象にした12年間の追跡調査の結果、肥満者(BMI 25~30)よりも標準体重の人(BMI 18.5~25)の方が、期間中に死亡する確率が17%高いことが判明しました。

 

だったら、運動なんかすぐにやめて、肥満に暮らした方がいいですね。

とはもちろんなりません。

 

体重は絶対的な健康指標にならないという研究結果が山ほどあり、長期的健康に関しては、フィットネスの方が体重よりもはるかに有用なバロメーターだと判明しています。

では、「肥満」と「運動不足」の境界線はどこにあるのでしょうか?

 

サウスカロライナ大学のスティーブン・ブレア教授は研究のなかで、「肥満でもフィットネスを適切に維持していれば『肥満のリスク』はありません。リスクは消えてしまうのです」と主張しています。

 

肥満でもフィットネスが良好な人は、標準的な体重で運動しない人と比べて、死亡する確率が半分だとも述べています。

したがって、運動を始めても体重が減らないからといって長続きしない人にとっては重要です。

 

ブレア教授は1週間に150分の中程度の運動、または75分の強めの運動という指標によって、運動のメリットを得られると述べています。

 

例えば週に1回、2時間半のランニングやサイクリング(中強度)でOKなのです。

 

とはいえ、これらの研究によって肥満が「無罪放免」になるわけではありません。

BMIが35を超える人は、標準体重の人よりも研究期間中に死亡する確率が36%も高かったのです。



やはり「食べ過ぎない程度に食べて、ちゃんと運動する」というのが正義ですね。

ストレス・メンタルにも働きかけます。

そして、体重は気にしすぎないことです。

 

参考文献 : 草思社「良いトレーニング、無駄なトレーニング」アレックス・ハッチンソン著, 児島修訳

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