太っていることは、必ずしも不健康なことではありません。
逆に痩せていることと健康であることも、必ずしもイコールではないと明らかになってきています。
また、運動の成果は体重ではなく、有酸素能力のフィットネスで測るべきという視点も重要です。
結構な運動をこなして「10kgの体重が減った!」となれば数値としてはとても分かりやすいのですが、それは本当に健康になったと置き換えていいのか? ということです。
「脂肪は身体に悪い」とか「肥満の人が爆発的に増えている」という話は、毎日のように聞こえてきます。
しかし、アメリカとカナダの合同チームが実施した11,326名の成人を対象にした12年間の追跡調査の結果、肥満者(BMI 25~30)よりも標準体重の人(BMI 18.5~25)の方が、期間中に死亡する確率が17%高いことが判明しました。
だったら、運動なんかすぐにやめて、肥満に暮らした方がいいですね。
とはもちろんなりません。
体重は絶対的な健康指標にならないという研究結果が山ほどあり、長期的健康に関しては、フィットネスの方が体重よりもはるかに有用なバロメーターだと判明しています。