レースで足が攣って走れなくなってしまうという悩みは実に多いです。
ただ、足攣りに関してはいまだに全容が解明されていない問題です。
よく言われているのは「水分不足による脱水症状」「塩分が失われることによる電解質バランスの欠如」といったものです。
その対策として、多くの選手は早めの水分補給や塩タブレットを補給することにより対策してきました。
しかしながら、未だに足攣りのメカニズムは解明されておらず、前述の対策を十分に行っているにも拘らず解消されずにいます。
最近は(一つの仮説ではありますが、)「疲労」「筋損傷」「遺伝」といったところが原因ではないかと、注目が集まっています。
確かに私の経験上、レースで限界付近で走り続けた挙句に足が攣ってジ・エンドとなった例が多くあります。
練習レベルでは、足攣りは起こりません。
もちろん「水分不足による脱水症状」を避けるというのは、スポーツするとかレースに出るとかいう以前の生命維持的な基本的なレベルです。
水分が不足すると血液がドロっとしてくるため、血流が悪くなります。
血流が悪くなれば、老廃物の除去も、筋肉に栄養を届けることも滞るということになります。
どんな強い選手も脱水症状のまま動き続けるのは不可能です。
これはもう、スポーツをするにあたって、避けなければならない基本的なことです。