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脂質代謝能力を上げる方法

脂質代謝能力というと、ダイエットの話題かと思われるかもしれませんが、競技のリザルトにかかわってくる問題です。


長距離走の成否には、エネルギーを供給する能力(最大酸素摂取量:VO2max)だけでなく、エネルギーを節約して走る能力が重要となります。

例えば莫大なエネルギーを要するマラソンにおいて、身体に蓄えた糖(筋グリコーゲン)には限りがあるため、これを節約しつつ走りきることが重要で、終盤のスパートにも糖の利用が必要となります。

そして、エネルギーとなる糖の節約につながる能力の一つとして「脂質代謝能力」があり、競技パフォーマンスにも密接に関わっています。

2018年に筑波大学が発表した研究において、エネルギー(糖)を節約する能力として、「走の経済性(=省エネ走)」と「脂質代謝」が着目されました。


そこでは「走の経済性」と「最大酸素摂取量(VO2max)」を縦断的に追跡し、両者は同時に向上せず、片方が向上するともう一方は低下することも明らかにされています。

 

これはそれぞれが使っている筋繊維タイプの違いなどであると考えられ、パフォーマンス向上のためには、もう一方の低下を小さく抑えることを考えながら、一方を集中的にトレーニングすることを繰り返していくことが効果的トレーニング方法となります。

 

また、「走の経済性(=省エネ走)」については、何年にもわたりトレーニングを続けることでフォームが改善されていくことでも向上します。


そして脂質代謝に関して、事前のエネルギー貯蔵の状態が影響され、また高強度運動を行なうことで、その後の運動時の脂質酸化量が増大することも明らかになりました。

 

脂質代謝を促進する観点から、事前に高強度走を行い、それに引き続き持続走を行うことで、より効率の良いトレーニングとなる可能性を見出しています。

参考文献 : 筑波大学, 鍋倉賢司(筑波大学 体育系教授)長距離ランナーのエネルギー節約に関わる能力の評価」

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